脳は時制を区別しない

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脳は時制を区別しない

脳は、過去、現在、未来を区別できません。
過去に起こったことを思い出したときも、未来に起こることをイメージしたときも、脳にとってはそれは今起こっていることとして認識します。

つまり、過去の出来事を何度も思い返すとき、実際にはそれは一度しか起こっていないとしても、脳はその出来事を何度も体験しているのと同じです。

これが、プラスの記憶や成功体験なら問題ないと思われます(むしろお勧めかもしれません)が、マイナスの記憶や失敗体験だった場合、その出来事を追体験することによって、記憶が強化されてしまいます。
良くも悪くも衝撃的な体験であればあるほど、それを脳内で何度も思い返すことが多くあり、そのことによってその体験や記憶は、さらに強化されています。

NLPコーチングでは次のように応用します。
過去に関しては、書き換えたい過去の嫌な記憶を現在起こっていることのように思い返してもらい、そこに嬉しい楽しい感情を上書きしたり、今の自分から別の解釈をしたりすることによって、過去の記憶の中の感情を書き換えることができます。
またさらに、その過去の時点から現在までに流れた時間も、塗り換えられた感情で現在まで過ごしたようにすることができますので、これによってトラウマ解消も可能です。

未来に関しては、将来成し遂げたい目標を、今この現実に成し遂げられていることとしてリアルにイメージすることによって、まさに今目標を成し遂げた、または既に目標を成し遂げられている、と脳に思わせることができます。脳はそれを現実のことと思い込むので、成し遂げられたはずの未来のイメージと、現実とのギャップを埋めるべく、潜在意識が24時間休みなくフル活動し始めるのです。

例)怖い父のイメージ
幼い頃に激しく怒られた記憶が強烈に残っていて、それ以来父親を怖いと感じているとします。
しかし、今の自分から当時の状況を考えると、父親の気持ちを理解することもできます。
「父親もまだ若く、つい激しい口調で言ってしまったかもしれない。しかし、それは私に大きな期待をしてくれていたからであり、その根底には大きな愛情があった。」と思えるようになります。

これを、ただ知的に考えるだけではなく、現在起こっていることのように思い返してもらい、当時の感情を「愛情ゆえに私に激しく怒ったんだ」と言う理解で塗り替えると、幼い頃の父親に対する感情自体を「激しく言ったが怖くはない」という感情に変わった状態に塗り替えることができます。
またその「父親は怖い」と感じた時点から現在までの時間の経過までも、父親は怖くないという意識で過ごしたことになります。

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