心の地図(フレーム)

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心の地図

人間は、それぞれ興味関心が異なり、同じ映画を見たとしても異なる印象を持つものです。

友人同士である田中さんと中村さんは、一緒に映画を見たあと、喫茶店で映画の感想を話し合います。
服装に関心がある田中さんは、俳優が身に着けていた服装を細かく説明します。それに対して、人の心に敏感な中村さんは、主人公の繊細な気持ちを細かく心理分析します。田中さんには田中さんの心の地図があり、中村さんには中村さん心の地図があります。田中さんと中村さんは、異なる心の地図があるので、同じ映画を見たとしても異なる印象を持つと考えられます。

同じ情報を得たとき、人によって違った意味になることがあります。
「かわいたかおか」という文字を見たCさんは、一体何を意味するのだろうかと考え、ふと「乾いた顔か?」という考えが頭に浮かびました。同じように「かわいたかおか」という文字を見た山下さんは、知識があったので、近鉄大阪線の駅名の「川合高岡」のことであると考えました。「どちらが正しいか?」ということではありません。

「かわいたかおか」という情報(現象)は、無色透明です。しかし、池田さんは、「乾いた顔か?」と解釈し、山下さんは、「川合高岡」と解釈しました。これは、池田さんと山下さんの心の地図の違いによって、解釈が異なると理解することができます。

“Dreamisnowhere”という文字を見た楽観的な中島さんは、“Dream is now here.” (夢は、今ここにある)と解釈しました。同じように、“Dreamisnowhere”という文字を見た悲観的な藤田さんは、“Dream is nowhere.” (夢は、どこにもない)と理解しました。

心の地図とは何か?

上記の説明の中で、心の地図という言葉を使いました。ここで、心の地図とは、価値観、フレーム(枠組み)、信念、思い込みなどという言葉で置き換えることができます。

心の地図は、経験によって形成されます。例えば、車に対する心の地図は人によって違ってきます。
家族や友人と共に、海を眺めたり、紅葉の山道を楽しくドライブし、雰囲気のよいレストランで食事をして、とても楽しく充実した時を過ごした阿部さんは、車に対して、「豊かな気持ちにしてくれるもの」という心の地図が出来上がります。

しかし、愛する小学校4年生の息子と一緒に自転車に乗っていたところ、息子の自転車に急に車がぶつかってきて、息子が怪我をして血を流している場面を見てしまった松本さんは、車に対して、「危険で怖いもの」という心の地図が出来てしまいます。

車自体は、無色透明な存在ですが、それぞれの人が持っている車に対する心の地図は千差万別です。体験によって心の地図が形成され、そしてその心の地図は潜在意識の深いところに落とし込まれていきます。そして、次の体験があった時にその心の地図が浮かび上がってきます。

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