効果的な質問:「どうしたらできるかな?」

効果的な質問:「どうしたらできるかな?」

自然科学の実験においては、実験が失敗した時、その原因を究明して、失敗の要因を除去します。また機械が故障した時にも、故障の原因を究明して、修理をします。これはとても有効な方法論です。

しかし、これを人間に当てはめようとすると、うまくいかないことがあります。
会社で、ある会社員が失敗した時に、「なぜ失敗したのか?」「失敗した原因な何か?」と聞いたりします。聞かれた会社員の方は、尋問を受けたような気持ちになり、意欲が下がります。やる気を喪失します。人の可能性を摘み取るようなことになってしまいます。

人間は機械ではありません。機械を修理するような方法では、人間の能力を高めることはできません。
ではどのようにすれば、人間の能力を高めることができるのでしょうか?

コーチングでは、「過去」や「問題」に焦点を当てるのではなく、「未来」と「可能性」に焦点をあてます。
「どうすれば成功すると思う?」という質問を投げかけていきます。

小学生の大輝(だいき)君は、縄跳びが大好きです。今日も縄跳びをしていたところ、22回目で縄が足にひっかかり、失敗してしまいました。

それを見て大輝君のお父さんは、「大輝、どうして足に引っかけてしまうの?」と言いました。
これに対して、大輝君のお母さんは、「100回以上飛んでいる大輝の姿が見えるんだけど、どうしたらできるかな?」と言いました。

お父さんも、お母さんも大輝君に縄跳びを上手になってほしいという思いで言葉を投げかけています。しかし、コーチング理論から見ると、お父さんの言葉がけとお母さんの言葉がけとは、全然違います。

お父さんは、「大輝、どうして足に引っかけてしまうの?」という言葉をかけています。お父さんは、飛べるようになってほしいという願望の気持ちはもちつつも、「足に引っかかってしまう」という潜在意識をもっています。それはそのまま、大輝君に伝わってしまいます。大輝君の潜在意識も、「足に引っかかってしまう」という状態になってしまいます。

これに対して、お母さんの「100回以上飛んでいる大輝の姿が見えるんだけど、どうしたらできるかな?」という言葉は、「大輝君はできる」という潜在意識の状態を表しています。
そして、お母さんの潜在意識は、そのまま大輝君にも伝わり、「自分はできるんだ!」という自信のある潜在意識になっていきます。お母さんは、「大輝はきっと上手にできる」と信じています。信じてもらえると大輝君は、安心して縄跳びの練習に励むことができ、どんどん上達します。さらに上達したい、という意欲も向上していきます。

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