子どもの潜在能力を引き出すコーチング_03

どもの潜在能力を引き出すコーチング

急に話さなくなったんです…

小学校低学年の時は、学校での出来事など何でも話してくれた子どもが、高学年や中学生になると、急に話さなくなります。ある日突然という場合もあります。
「今まであんなに楽しそうに報告してくれた息子が、急に話さなくなったんです。悪い子になってしまうのではないかと心配です。」というお母さんの声をお聞きすることがあります。

これには理由があります。思春期になり、アイデンティティを確立しようと努力します。自分がどのような人間であるのかを考えるようになります。
親から見るとまだまだ子どもであっても、本人の意識は大人です。実際は大人になっていなくても、「僕はもう大人なんだ」「私はもう大人よ」という意識を持つようになります。

「大人なんだ」という意識になった自分が、小学校低学年の頃、親にいろいろとしゃべっていたことを振り返ると、「幼い子どもだった」と感じます。親にペチャクチャしゃべるのは「子どもだ」と感じます。
「僕はもう大人なんだ。だからもう親にペチャクチャしゃべったりしないんだ。」と考えるようになります。「親にペチャクチャしゃべるなんて、恥ずかしい。」と感じるようになります。

しゃべらなくなったということは、親に反抗するようになったことではありません。親が心配のあまり、「どうしてしゃべってくれないの? 前はあんなにいい子だったのに、最近はしゃべってくれなくなって、悪い子になってしまったの? お母さんは悪い子に育てた覚えはないのに。」などということを言うと、実際に反抗的な態度をとるようになります。なぜならば、子どもは正しく理解してくれないと感じるからです。

「僕はお母さんに反抗したいわけではないんだ。大人になったんだ。それを悪い子になったなんてお母さんは考えている。何で正しく理解してくれないんだ。」という気持ちになり、実際に反抗的な態度をとるようになってしまいます。
反抗的な態度をとるわが子に対して、ますます「親に反抗するとは、何ですか?」と注意をする。するとますます反抗的な態度が増幅する…。悪循環です。

しゃべらなくなったお子さんに対しては、何も心配することはありません。順調に育っているんだと見守ることが大切です。親が健全に成長したわが子の姿を嬉しく思うと、子どもも安心してさらに成長することができます。
親から見ると、いつまでも子どもであっても、子どもは日々成長して、立派な大人になろうと努力しています。

写真:halfrain

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