空白の原則とリソースを活用したコーチング

空白の原則とリソースを活用したコーチング

以下の例は、実際のコーチングセミナーでのクライアントとの会話をベースにして、多少のアレンジをしたものです。

コーチ:今あなたに、もしも充分な時間と充分なお金があったとしたら、あなたは何をしたいですか?
クライアント:気の合う友人とのんびりと海外旅行に行きたいです。

コーチ:例えば、どんな国に旅行に行きたいですか?
クライアント:そうですね、アジア・ヨーロッパ・アメリカ・中東など、いろいろな国に行きたいです。

コーチ:旅行に行かれて、何が楽しいですか?
クライアント:やはり、飛行機や船に乗るのも楽しいし、普段見ることができない風景や自然と触れ合うのも楽しいわ。そして、何よりも食事が楽しみですよね。

コーチ:旅行によって、本当に得たいことは何ですか?
クライアント:本当に得たいことは、やはり人と触れ合うことです。

コーチ:例えば、どうやって人と触れ合うことですか?
クライアント:パラオなど、日本と全く違う環境の中で生活しておられる現地の方と話してみたいです。

空白の原則とリソースを活用したコーチングコーチ:どんなお話をしてみたいですか?
クライアント:毎日、どんな生活をして、何を考え、何を感じながら生きておられるのかを聞いてみたいです。

コーチ:生活のご様子をお聞きして、何を得たいですか?
クライアント:その方の心に触れて、同じ人間として、何かを共有したいです。

コーチ:共有すればどのようなお気持ちになっていきますか?
クライアント:嬉しい気持ちになっていくと思います。生活環境が違い、人種も違うけれども、同じ人間として、共通のものを感じ取ることができれば、とても幸せだと思います。

コーチ:人と心を共有することは、今のあなたの日常生活で可能ですか?
クライアント:そうですね。そのようなことはあまり考えたことはありませんでした。

コーチ:あなたは、すでに人と心を共有する環境をお持ちであると思いますが、それは具体的にどのようなことですか?
クライアント:あ! そうですね。そういえば、友人や家族がいますよね。

コーチ:その中でも特にどなたと心を共有したいですか?
クライアント:子どもたちも段々と自立していったので、やはり主人と心を共有したいですね。

空白の原則とリソースを活用したコーチングコーチ:ご主人とどのような心を共有したいですか?
クライアント:毎日、顔を突き合わせているだけで、考えたことがないです。

コーチ:今晩、ご主人とどんなお話をされますか?
クライアント:毎日、どんな気持ちで仕事をしているのか、家の中ではどんなことを考えているのか、日々楽しいことはどんなことなのか…などについて、聞いてみたいです。

コーチ:非常に素晴らしい心の状態ですね。そのようなお気持ちでご主人に話しかけると、ご主人はどんな表情で話してくださいますか?
クライアント:とても嬉しい表情で話してくれると思います。

コーチ:身近な中で、本当に得たいことが見つかってよかったですね。
クライアント:今まで、主人と心を共有したいということは思ってみませんでした。私の方に、主人の話を聞いてみたい、そして、主人の心と共有したいという気持ちが足らなかったのですね。今日は、とても嬉しいことに気づきました。

コーチ:私にとっても、とてもエネルギッシュな時間でした。ありがとうございました。
クライアント:ありがとうございました。

写真:archer10(Dennis), szeke, trombone65(PhotoArt Laatzen)

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