承認

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承認

承認というのは、批判や評価をすることなく、「ありのままの相手をそのまま受け止める」ということです。

承認というのは、一切の評価をせずに、ただただクライアントのありのままの姿をそのまま自然体で受け入れるということです。

承認されると、全人格を受け入れてくれた、信じてもらったという気持ちになります。

「よいところを見つける」ということではありません。よいところを見つけるというのは、コーチがクライアントを評価して見るということです。つまり、一部の能力を認めるということです。
このような接し方をすると、クライアントは安心した気持ちにはなれません。なぜならば、「よいところがなくなってしまうと認められなくなる」という不安な気持ちになってしまうからです。

他の人から承認され、信じてもらったという経験をすると、自分自身を承認し、信じることができるようになってきます。
その結果、やる気が出る、自信が湧いてくるといったなど、生きる力があふれてきます。
自分を承認できるようになり、他の方を承認できるようになると、人生を楽しめるようになります。自然体で生きることができるようになります。
何も飾らなくても、自分を大きく見せようとしなくても、ありのままの自分で生きていけます。

実際のコーチングセミナーでは、クライアントの方に「ありのままのあなたでOKです。」という内容を言います。すると、多くのクライアントの方は、「えっ?」という反応をします。具体的には、「そのようなことを言ってもらったことがない。」や「OKですと言われても、何がOKなんですか?」といった反応です。

「ありのままのあなたでOKです。」と言われたクライアントの心の中は、次のような状態になっていきます。
「ありのままのあなたでOKですと言われても、私には、〇〇のような心の問題があるし、OKと言われても、この問題は解決しない…。でも、OKということは、解決できるということなのかな? どうしたら、解決できるのかな?」というように。

ところで人はそれぞれのリソースを持っています。リソースとは、クライアントの能力・経験・知識・技術・情報・人脈などです。人はこのリソースによって、自ら承認への一歩を踏み出すようになります。

そのような中で、クライアントがコーチから「OKです。」という言葉をかけられると、クライアントの潜在意識には、「できるんだ」というメッセージが届けられます。「そうだ! 心の問題は、解決するんだ。夢は実現するんだ。」という気持ちになり、心が解放され、本音を言うことができるようになってきます。素直な気持ちになり、非を認めることができるようにもなってきます。

このように、心の余裕を持つことができ、客観的に自分のことを見ることができるようになってくると、問題を自分で乗り越えていける道が見えてきます。

逆に、コーチがクライアントの問題点を分析したり、指摘したりすると、クライアントの心がかたくなになり、コーチングが成立しなくなります。

コーチが、クライアントに「OKです。」と言うのは、コーチがクライアントを許可するということではありません。そもそも、コーチに、クライアントを許可するという権限はありません。承認というのは、許可ではないからです。

承認というのは、あくまで「ありのままのあなたが素晴らしいです。」というメッセージを送るということです。
コーチが、クライアントを「ありのままのあなたでOKです。」と承認することによって、道が開けてきます。

写真:Christopher.Michel

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